【最重要】2026共通テスト『生物基礎』攻略法

共通テスト生物基礎の配点は
たったの50点。
勉強に時間をかけたくないなぁ。

だけど、高得点も取りたい。
そうですね。
では、どう対策したら
効率よく高得点を狙えるか、
一緒にみていきましょう。
はじめに、
大学入試共通テスト(以降、共通テスト)の
理科基礎(※)における基本事項を
まとめておきましょう。
※生物基礎、物理基礎、化学基礎、地学基礎
《共通テストの基本事項》
①テスト実施日
1月17日、18日
(理科基礎は18日)
②解答方式
マークシート方式
③試験時間
理科基礎2つで60分
④配点
理科基礎2つで100点(各50点)
試験時間が短いから
きっと難しい問題は出ないはず!

共通テストを作成する大学入試センターが
問題作成方針というのを発表していて、
その中に次のように書かれています。
〈共通テストの問題作成方針〉
深い理解を伴った知識の質を問う問題や、
知識・技能を活用し
思考力・判断力・表現力等を発揮して
解くことが求められる問題を重視する。
ヒィィィ!
知識の質を問われる上に、
思考力、判断力、表現力も
発揮しないといけないなんて
大変だぁー!!

まぁ、表現力に限って言えば、
マークシートによる解答方式が続くかぎり
出題されないと考えてよいでしょう。
1つ減った・・・ホッ。

1つ減ったからと言って
安心するのはまだ早いですよ!
これまでに行われた
共通テスト(生物基礎)の問題をみると、
1.単純に知識を問う問題
2.深い理解を伴った
知識の質を問う問題
3.思考力、判断力を発揮して
解くことが求められる問題
のうち、
2と3の出題割合が
高くなっています。
単純な知識問題は
ほとんど出ないのか。
よし、知識問題は捨てて
思考力重視の問題だけを
勉強しよう!!

ちょっと待ってください。
思考力重視の問題というのは
しっかりと知識を身に着けていることが
前提となっている問題が多いので、
知識を身につけることを避けることは
残念ながら出来ません。。。
じゃ、じゃあ、
教科書の丸暗記だぁ!

それも、ちょっと待ってください!
たしかに、
知識問題は原則として
高校の生物基礎の教科書に載っている
内容からしか出題されません。
原則と言ったのは、
中学で学んだ内容を前提とする
問題が出題されることがあるからです。
ですが、
さきほどの問題作成方針や
過去問の傾向から分かるように、
知識問題は、単純な知識問題よりも
「知識の質を問う」問題が重視されており、
教科書の丸暗記では
ほとんど歯が立ちません。
いわゆる用語の丸暗記ではなく、
用語の意味内容まで理解している暗記
が必要になる
ということです。
私はこのことを
「知識体系を暗記する」
と表現しています。
「教科書の丸暗記」と
「知識体系の暗記」・・・?
違いがよく分からないなぁ。

そうですね。
では、人体における
交感神経と副交感神経の働きを例に、
それぞれの暗記の違いを説明しましょう。
交感神経、副交感神経というのは、
内臓など器官の働きを無意識に調節する
神経のことです。
交感神経と副交感神経が
どの器官を、どう調節するのかは、
教科書では以下のように
表でまとめられています。

※1:肺に出入りする空気が通る管
※2:眼球前面の中央にある穴
※3:毛を立てる筋肉
教科書の丸暗記というのは
この表だけを、そのまま
覚えようとすることです。
交感神経は
気管支を拡張し、
心臓の拍動を速め、
消化管の運動を抑制し、、、
といった様に。
一方、
「知識体系の暗記」では、
例えば、これらの神経が
どの様なシチュエーションで働くのかを
押さえてから表の内容を覚えるのです。
交感神経の働きは
緊張時などに活発になり
副交感神経の働きは
リラックス時などに
活発になります。
より具体的な様子を
動物のイメージ図で
表現してみましょう。
シチュエーション例①:
天敵に見つかり、命の危機を感じている。

交感神経の働きが活発になることで
呼吸と拍動は荒くなっています。
消化は、ほとんど進みません。
シチュエーション例②:
天敵が去り、安心しきっている。

副交感神経の働きが活発になり、
呼吸と拍動はゆっくりです。
消化は、よく進みます。
・・・。

このように学ぶことで
表の内容をより生き生きと
理解することができ、
その結果として、暗記の負担も
減らすことができるのです。
つまり、大切なことは、
各用語をバラバラに
ただ覚えるのではなく、
用語と用語の相互関係を
しっかり把握して、
知識を体系化してインプットする
ということなのです。
これが共通テスト攻略の
第1ポイントです。

なるほど。
教科書の内容を意味もわからずに
丸暗記するのではなく、
ちゃんと内容を理解した上
で暗記することが大切なんですね。
そうです。
そして、このインプットした
知識体系があって
初めて、
深い理解を伴った
知識の質を問う問題
に答えることができ、
さらに、
思考力、判断力を発揮して
解くことが求められる問題
に挑戦することができるのです。
思考力、判断力を必要とする問題は、
教科書を丸暗記しても解答できません。
これはつまり、
仮に教科書を受験会場に
持ち込めたとしても
解答できない!
ということです。
うげ!
教科書を持ち込んでも解けないなんて。
どうしたらいいんだぁ?

ポイントは、こういう
思考力や判断力が必要とされる考察問題、
計算問題をたくさん解いて準備しておくことです。
〈共通テストの問題作成方針〉にも、
これまで良質な問題作成を行う中で蓄積した知見や
問題の評価・分析の結果を問題作成に生かす
とある通り、
共通テストやセンター試験(共通テストの前身)の
過去問を解いて演習すると良いでしょう。
また、
共通テストの予想問題を解いたり、
あるいは模試を受けるのも重要です。
とにかく、
この思考力、判断力を発揮して
解くことが求められる問題は
たくさん問題を解いて準備することが肝心です。
そして、
このような問題を解くことによって
知識体系がより強固なものとなり、
強固になった知識体系によって
思考力、判断力を必要とされる問題が
ますます解けるようになるという
好循環が生まれるのです。
2026共通テスト
『生物基礎』攻略のための3ステップ
①:知識を体系化してインプットする。
②:考察問題・計算問題を解くことによって
思考力と判断力を磨く。
③:①、②を繰り返すことによって
グングンと生物基礎の点数が伸びる!
ここまでくれば、生物基礎そのものが
楽しくてしょうがない状態になりますし、
なによりも、
生物基礎が得点源となって大きな自信となり
他の科目にも好影響を与えられるはずです。
そこまでいけば、
君も生物基礎マスターです。

生物基礎マスター。
いい響きだなぁ。
なんか、楽しくなってきたぞ!
さらにです!
単純に知識を問う問題が減ったこともあり、
共通テスト生物基礎の平均点は、
前身のセンター試験の時と比べて
低い傾向が続いています。
ということは、
しっかり勉強すれば、
ライバルたちに差をつけられる
ということです!
よっしゃー!
やってやるぞぉ!!

千里の道も一歩から。
そのためにも大切なことは、
繰り返しになりますが
教科書の内容を知識体系として
インプットすることです。
よし!
じゃあ、教科書を読み込んで
インプットしよう・・・と思ったけど
教科書を開いた途端に
目がチカチカしてきて
やる気が・・・。

そうなんです。
確かに、あらかじめ覚えておくべき知識は、
教科書の内容に限られています。
ですが、教科書を読むだけでは、
・どこがテストに出やすいのか?
・どこが要点なのか?
・どこでつまづきやすいのか?
ということが、
分かりにくいのも事実なんです。
そこで、このサイトでは、
生物基礎の面白さ、楽しさを伝えつつ、
・どこが最重要ポイントで
どこがテストに出やすいのか?
・多くの受験生が
どこでつまづきやすいのか?
・暗記するのが難しい用語の簡単な
覚え方やオリジナルのゴロ合わせ
といった内容で、
攻略3ステップの①、
「教科書の内容を知識体系としてインプット
する。」ということを、お助けします!
そして、
共通テストに必須の知識を
定着させる確認問題
に加え、
思考力重視の問題や
計算問題の例題演習
も記載しているので、
これらに挑戦してステップ②も
しっかりと攻略して下さい。
あとはステップ③。
すなわち、
①、②を教科書・問題集や
このサイトを使って繰り返してください!
理解を伴わない丸暗記では、
受験が終われば、ほとんどの内容を
忘れてしまうことでしょう。
ですが、理解を伴う暗記では
たとえ用語そのものは忘れてしまったとしても
関係性は忘れないものですので、
一生モノの価値となります。
また、無事に大学に合格して
その後に何か新しいことを学ぶ時にも、
知識体系を一度学んだ経験があれば
方法論は同じですので、
あなたの中でしっかりと
知識体系化された生物基礎の内容は、
あなたが社会に出てからも
必ず役に立ちます。
そして、何よりも
あなたが生物そのものに
興味をもってもらえれば、
これに勝る喜びはありません。
人間にとって”興味関心”以上に
「勉強したい!」という意欲を
湧かせるガソリンはありません。
私も精一杯、生物という
この地球の神秘の面白さ、
素晴らしさ、美しさを
伝える努力をいたします!
一緒に夢に向かって
がんばっていきましょう!
小宮英之
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