恒常性(ホメオスタシス)

この記事では
以下の項目を
解説しています。

体外と体内

動物の多くは
体の表面をおおう
細胞によって

体が、体外と体内に
分けられています。

ヒトの体を例にとって
模式図を描いてみましょう。

体の表面を実線で描き
体外と体内を分けると
下図のようになります。

ヒトの体が体内と体外に分かれていることを示す図


体外環境と体内環境(体液)

体が体外と体内に
分けられる動物にとって

環境は

体外環境(外部環境ともいう)
体内環境(内部環境ともいう)

に分けられます。

体外環境というのは
体のまわりの環境のことです。

体外環境の要素には
気温や湿度などがあります。

一方で

体内の細胞のまわりは

体液(たいえき)

という液体に
浸されています。

例えは
ケガなどで体の表面の
細胞が壊れると

体液の一種である血液が
体内から出てきます(下図)。

 


体内環境というのは
体内の細胞を浸す体液によって
つくられる環境のことです(※1)
 ※1) 体液そのものを
     体内環境とよぶこともあります。


体内環境の要素には
体液の温度や体液中の酸素濃度(※2)
などがあります(下図)。
 ※2)酸素濃度:ある量の体液中に溶けている酸素の割合

体外環境と体内環境


恒常性(こうじょうせい)

体外環境は、ふつう
大きく変動します。

例えば、気温は
日本であれば

夏は30℃以上に
なることもあるし

冬は0℃以下に
なることもあります。

体内環境も
体外環境や体内の細胞活動の影響で
常に変動しています。

ただし

その変動の幅は
一定の範囲内に収まっていて

細胞にとって適切な状態に
保たれているのです。

このように
体内環境を一定の範囲内に保とうとする性質を

恒常性(こうじょうせい:ホメオスタシスともいう)

とよびます。 

この性質があることで

体内の細胞は
安定して活動を
営むことができるのです。

恒常性について
ヒトの体温(体液の温度)を例に
説明しましょう。

ヒトの体温は

ヒトの細胞が安定して活動を

続けられる温度である
約37℃に保たれています。

夏の暑い時期に外にいると
高い気温と強い日差しによって
体温が少しだけ上昇します。

その結果、体は
汗をかくなどして
体温を下げようとします。

一方

冬の寒い時期に外にいると
低い気温によって
体温が少しだけ低下します。

その結果、体は
筋肉をブルブルと震わせるなどして
熱を発生させ

体温を上げようとします。

こうした仕組みの結果
気温が大きく変動しても

私たちの体温は
約37℃に保たれるのです(下図)。
高い気温で強い日差しの日も、低い気温の日も、体温は同じ37℃


恒常性は
体の様々な組織や器官、仕組みが
互いに関係しあうことで成り立ちます。

それらのうち
生物基礎では以下のものを
詳しく扱います。

①循環系(心臓、血管):体液を循環させる。
 ⇒ 「循環系①:循環系の分類1」へ。

②肝臓、腎臓:体液の成分を調節する。
  ⇒ 腎臓については
   「腎臓①:腎臓の役割と構造」へ。

③自律神経系、内分泌系:各器官の働きを調節する。
 ⇒ 自律神経系については
   「自律神経系:交感神経と副交感神経の働き」へ。
 ⇒ 内分泌系については
   「分泌:外分泌と内分泌」

④免疫:体外の異物から体を守る。

 

 ・・・・・・・・・・・・・

確認問題

下の文中の空欄に入る
語句を答えよ。

体外と体外が区別される
動物において

体内の細胞のまわりは
(①)という液体に
浸されている。

(①)によってつくられる環境は
気温などの体外環境に対し
(②)とよばれる。
 
(②)を一定の範囲内に保とうとする性質を
(③)とよび

この性質があることで
体内の細胞は安定して活動を
営むことができる。

・・・・・・・・・・・・

解答
①体液 
②体外環境(内部環境) 
③恒常性(ホメオスタシス) 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です