プレパラートとは?
目次
1:これがプレパラートだ!

プレパラートって、
言葉は聞いたことあるけれど
どんな物ですか?
プレパラートは、
顕微鏡で観察したい材料がある時に
作るものです。
観察したい材料をスライドガラスの上にのせ、
その上にカバーガラスをかぶせたもの。
それを、
プレパラート
といいます(下図)。
え、何ガラス?
どっちが上??
ややこしいなぁ。

言葉だけ聞くと
ややこしく思えますが、
プレパラートを作る手順や使い方を
見ればちゃんと理解できますから
大丈夫ですよ!
まずは作り方から。
2:プレパラートの作り方
光学顕微鏡で用いるプレパラートの
作成手順を簡単に説明しましょう。
下図は、
スライドガラス(スライドグラスともいう)
というガラス板の写真です。
まず、顕微鏡で観察したい材料を
スライドガラスの中央にのせます。
下写真では植物の葉をのせています。
次に、観察材料の上に
水を1滴たらします。
最後に、カバーガラス(※)という
薄いガラス板をのせれば
プレパラートの完成です!
↓
※:空気を入れないようにきれいに
カバーガラスを置くコツも後で説明します。
カバーガラスは、
観察材料の上にのせて
カバーをするガラスである
と覚えておきましょう。
このように、
プレパラートは、
・カバーガラス
・観察材料(と水)
・スライドガラス
の3段重ね
になっているのです。
次にプレパラートの使い方を
見ていきましょう。
3:プレパラートの使い方
プレパラートを使って、
光学顕微鏡で観察する場合、
光学顕微鏡のステージという板の上に、
プレパラートを置きます(下図)。
ステージの中央には丸く穴が開いており、
その上には、観察材料を拡大する
レンズがあります。
そのため、プレパラートにはさんだ
観察材料が、ちょうとステージの
中央に来るように、
プレパラートを滑らせて(スライドさせて)
移動させてから観察します(下図)。

このように、スライドガラスは、
ステージ上をスライドするガラス
と覚えておきましょう。

ややこしそうな名前も、
その役割を理解した上でなら
覚えやすいですね。

そういえば、カバーガラスを
キレイに置く方法って
どうするのですか?
では、最後にそれを説明しましょう。
4:気泡(空気)が入りにくいカバーガラスの置き方
下図は、
スライドガラスに観察材料をのせ、
水をたらした時点のものを
真横からみた図です。

気泡が入りにくくするには
まず、
カバーガラスの片端が水につくように
カバーガラスを斜めにして
スライドガラス上に置きます(下図)。

この状態にしてから、
カバーガラスのもう片方の端を
スライドガラス上にゆっくりと
下すのです(下図)。

この方法に慣れると、気泡を入れずに
カバーガラスかけることが出来ます(下図)。
もしも、
下図にようにスライドガラスの上から
スライドガラスの面とカバーガラスの面とが
重なるようにカバーガラスを置く方法では、
空気が多く入ってしまいます(下図)。

気泡をほとんど入れずに
カバーガラスを置けたら
プレパラートの準備は完璧です。
このあとは
どうやって観察するの??

具体的な光学顕微鏡観察のコツは、
記事「光学顕微鏡の使い方」で
写真つきで解説していますよ!
5:確認問題
以下の空欄に適する
語句を答えなさい。
顕微鏡で観察した材料を、
スライドガラスとカバーガラスで
はさんだものを( ① )といいます。
プレパラートを作る手順は
以下の通りです。
まず、( ② )ガラスの中央に
観察したい材料をのせて、
( ③ )を1滴ほど落とします。
次に( ④ )ガラスを
かぶせて完成です。
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解答
顕微鏡で観察した材料を、
スライドガラスとカバーガラスで
はさんだものを(①:プレパラート )といいます。
プレパラートを作る手順は
以下の通りです。
まず、(②:スライド)ガラスの中央に
観察したい材料をのせて、
(③:水 )を1滴ほど落とします。
次に(④:カバー )ガラスを
かぶせて完成です。
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光学顕微鏡観察のコツ
→記事「光学顕微鏡の使い方」