ヘモグロビンの酸素解離曲線:計算問題の解き方編

この記事では、
「ヘモグロビンの酸素解離曲線:見方編」
で解説した内容をもとに、

生物基礎の入試で
頻繁に出題されるタイプの
計算問題を解いてみましょう。

問題

下図の2本の曲線(AとB)は、
二酸化炭素濃度が40、または、
70の血液での酸素
解離曲線である。

曲線Aは左上側、曲線Bは右下側に描かれている。曲線Aでは、酸素ヘモグロビン割合は、酸素濃度100の時に96%、酸素濃度35の時に82%である。曲線Bの酸素ヘモグロビン割合は、酸素濃度100の時に91%、酸素濃度35の時に30%である。

上のグラフに基づき、
以下の問いに答えなさい。

①二酸化炭素濃度が40の血液での
 酸素解離曲線は、曲線Aと曲線Bの
 どちらか?

 ※この問題をミスすると、
  後の問題も不正解になってしまう。
  念のため、「①の解答」だけ先に
  確認してみよう。

②肺胞の酸素濃度を100、
 二酸化炭素濃度を40とする。

 この時、肺胞では、
 全てのヘモグロビンのうち
 何%が酸素ヘモグロビンに
 なっていると計算できるか?

組織の酸素濃度は35、
 二酸化炭素濃度を70とする。

 この時、組織では、
 
全てのヘモグロビンのうち
 何%が酸素ヘモグロビンに
 なっていると計算できるか?

④全てのヘモグロビンのうち、
 何%が組織で酸素を解離すると
 計算できるか?

肺胞の酸素ヘモグロビンのうち
 何%が組織で酸素を解離すると
 計算できるか?
 小数点以下を四捨五入して求めよ。

 

この記事の一番下に
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①の解答と解説


二酸化炭素濃度がより低いほうが、
酸素解離曲線が左上側に位置する。
⇒ 記事「見方編」の該当箇所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②以降の解答と解説

96%
二酸化炭素濃度40の
酸素解離曲線(曲線A)で、
酸素濃度100の時の
縦軸の値をよむ。

⇒ 記事「見方編」の該当箇所

40%
二酸化炭素濃度70の
酸素解離曲線(曲線B)で、
酸素濃度35の時の
縦軸の値をみる。

⇒ 記事「見方編」の該当箇所

56%
肺胞と組織での
酸素ヘモグロビンの割合の差を
求めると、
96-40=56(%)となる。

⇒ 記事「見方編」の該当箇所

58%
”全てのヘモグロビン”のうち
ではなく、

”肺胞の酸素ヘモグロビン”のうち、
となっていることに注意する。

肺胞の酸素ヘモグロビンの割合(96%)と、
組織での酸素ヘモグロビンの割合(40%)の関係を
図で描くと、下のようになる。
肺胞と組織の酸素ヘモグロビンの割合を棒グラフ状に描いた図

さらに、組織で酸素を解離した
酸素ヘモグロビンの割合(56%)を描くと
下図の赤色点線枠のようになる。

組織で酸素を解離したヘモグロビンの割合を棒グラフ状に描いた図。肺胞での96%の酸素ヘモグロビンと、組織で酸素を解離した56%の酸素ヘモグロビンの関係。

この図から、

肺胞の96%の酸素ヘモグロビンのうち
56%に相当する分が
組織で酸素を解離することが読み取れる。

よって答えは
56÷96×100≒58(%)となる。

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